医療ジャーナリスト和田努の「医療・健康・福祉」を考えるコンシューマーヘルス
 
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2004年9月11日(土) 韓国帰朝報告会
 
 先月、韓国の代表的な病院の視察の旅をした。医師、看護師ら医療専門に混じって参加させてもらった。あろうことか、ぼくは視察団の団長にまつりあげられた。理由は単純。ぼくが最年長者だったからに過ぎない。

 今日は帰朝報告会というわけだ。場所は聖路加国際病院の中のトライスラーホール団長として総論的な話をさせてもらった。以下、こんなことを話した。
 
 韓国の病院は、予想していたよりは圧倒的に進んでいた。とりわけIT化はめざましかった。IT化の流れは日本よりは二歩も三歩も進んでいた。日本と韓国は隣の国で最も近い外国なのだが、意外にお互いを知らない。医療の海外取材といえば、ぼく自身これまで欧米一辺倒だった。韓国の医療事情を取材したことは初めての経験だった。私たち日本人はともすれば、すべての分野で韓国よりは日本のほうが、半歩くらいは先に進んでいるような思い込みがある。これは大いなる誤解であると思った。

 なぜ韓国の病院、それもIT化がこれほど進んでいるのか? この疑問は、ずっと頭をを支配しているのだが、ひとつは国家戦略の違いではないか。韓国の大統領の世界で最も強権だという。大統領拒否権があって、議会の議決したことも拒否できる。医療保険制度も地域保険と職域保険を統合した。医薬分業も最も遅れた国だったが、医師団体の4回のストライキにもかかわらず、国の力で強行した。IT化の流れも国の戦略だと思う。

 日本のように道路公団の改革など、モタモタして何も実行できないのも問題であるが、韓国のように国の力が強大なのも問題かな、と思う。

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